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こんなことが気になっていませんか?

明細情報

● インターナショナル ディスレクレシア 協会 のサイトから
    http://www.interdys.org/index.jsp

ディスレクシア: こんなことが気になっていませんか?
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神経学の最近の研究は、研究や発見の余地がたくさん残されているものの、発達ディスレクシアに関しては、そのメカニズムと原因論についての新しい洞察が進められています。

この章では、神経解剖学の最新の発見を検証します。ディスレクシアの人々にとっては、日ごろ苦慮している機能障害の答えの一部となるかもしれません。

推測では、妊娠中に脳の構造が壊され、崩されると、神経の回路網が再編成されます。

再編成によってつくられた解剖学上の物質は、言語獲得がうまくできるように構成されていないため、一般の環境や教育制度の中で発達することはありません。

学習障害の原因ですが、脳細胞の過酷な変質や、脳細胞が変質した場所、システム上の神経系統の適応性、認識能力がどこまで機能的に補えているのか、そして、環境的な条件が関係して起こると考えられます。

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●構造上から見た相違  

キーワード: 異所性脳神経細胞=
        本来あるべき場所以外に存在する脳神経細胞

予備知識:  胎児の脳の中では、脳神経細胞は誕生後、そこにとどまらず、目的の場所まで移動してから発達する。

1979年にアルバート・ガラバーダ博士とトーマス・ケンプラー博士は、脳細胞の移動について研究するため、ディスレクシア男性(20歳)の解剖を行い、脳皮質の一部に、通常では存在するはずのない脳細胞があることを報告しています。

その後、マサチューセッツのボストンにあるベス・イスラエル病院のディスレクシア研究室で、ディスレクシアの男性(5人)と女性(3人)の解剖が行われました。その結果、男性の脳の新皮質の外側の層に、異所性脳神経細胞の房が常に見られることがわかりました(女性はより少ない)。通常、この層には、神経細胞体はありません。

この異所性脳神経細胞のほとんどが、前頭と環シルビウス溝言語領域でみつかっています。

脳神経細胞が移動する際、遠くに移動しすぎるのを防ぐためグリア境界膜がありますが、異所性脳神経細胞は、妊娠6ヶ月前に、このグリア境界膜に亀裂がある場合に形成されます。

女性の場合、異所性脳神経細胞はわずかしか見られなかったのですが、脳神経細胞がないグリア細胞領域が、皮質の中にたくさん見られました。

参考:(脳神経系は、主に、グリア細胞と脳神経細胞から構成されている。グリア細胞は、脳神経細胞に栄養を与えたり、移動するときのガイドを務める。)

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●構造上の変質による原因論
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脳神経細胞が移動を終了する妊娠中期前に、脳皮質の成長が妨げられると、異所性脳神経細胞が形成されます。

脳神経細胞が移動した後の妊娠第3期の初期(7ヶ月目)に、同じように脳皮質の成長が妨げられると、女性ディスレクシアにみられる脳神経細胞がないグリア細胞領域が形成されます。

このふたつに渡る期間が、異所性脳神経細胞と脳神経細胞がない領域をつくるのです。

ディスレクシアにみられる神経病理学上の病型からみると、ディスレクシアの人は、自己免疫疾患*が増加している可能性があることから、妊娠中、自己抗体がうまく働かず、脳に傷害を負ったのではと言われています。

*(1982年に故ノーマン・ゲシュヴィント博士が研究し始めた)

この見解については、動物実験による裏付けは、まだありません。


人体と実験モデルによる最新の発見からは、遺伝的要因の重要性が指摘されています。

ブルース・ペニングトン博士とその研究員の画期的な発見によると、第6遺伝子の領域が、ディスレクシアに関係しているといいます。この領域には免疫機能に関連する遺伝子がたくさんあり、興味深いことです。

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●解剖組織的な変質は、機能にどのように影響するのだろうか?
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異所性脳神経細胞は、他の脳の領域と、深く、また逸脱した形で結びついています。このため、異所性脳神経細胞の形成が、脳の構造を変えることにもなります。

ディスレクシアにおける脳の変質とは、側頭葉の表面の上側にある聴覚と関係する側頭骨平面と呼ばれる言語関連皮質野が、(右脳と左脳で)非対称になっていないことです。つまり、被験者を見ると、側頭骨平面は、普通は、左脳の中のほうが大きいのですが、ディスレクシアの場合、左右の脳で対称になっています。

もうひとつの変質とは、ディスレクシアの場合、巨大細胞システムと呼ばれる視覚神経路の下位システムで、視覚神経路の機能に欠陥があることです。視覚処理が妨げられると、正常な読みの能力に支障が起きます。(リビングストーン、ガラバーダとその研究員)

同様に他の感覚経路に欠陥があると、たとえば、聴覚システム(パウラ・タラの研究より)のように、音を聞いて文字に結びつける音韻技術の習得に支障をきたします。

視覚と聴覚の二つのシステムに支障がある場合、脳の構造と脳神経細胞のサイズに解剖組織的な変化を引き起こします。ですが、機能的な意味での変化については、まだ明らかになっていません。

例えば、マーガレット・B.ロウソンとトーマス・ウエストの2人は、脳構造の違いは、ときには(思考)プロセスにおいて有利になると強調しています。このことについては、アルバート・アインシュタインとトーマス・エジソンも、間違いなく同意見でしょう。

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まとめ:
ディスレクシアのケースでは、人の脳は、

・脳神経細胞が、ないはずの場所にあったり、あるべきはずの場所になかったりする。

・そのことは、妊娠中の脳神経の移動と関係がある。

・脳神経の移動は、自己免疫疾患と関係があると言われている。

・第6遺伝子がディスレクシアと関係していると言われている。

・右脳と左脳で、言語に関係する領域の大きさが通常と異なる。

・視覚と聴覚システムに支障があると、脳の構造と脳神経細胞の大きさに影響があると言われている。

・病因については、はっきりしていないことが多い。

・脳の構造の違いは、時には有利なこともある。

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*マーガレット・B.ロウソン 101歳まで55年間に渡りディスレクシアについて研究を行った有名な女性学者。


慶応大学の解剖学のページ
http://web.sc.itckeio.ac.jp/anatomy/academic/

脳の構造についての図あり
http://bunseiri.hp.infoseek.co.jp/brain.htm

http://www.synapse.ne.jp/~shinji/jyajya/jyajya.html

ディスレクシア 神経物理学 英語
http://www.macalester.edu/~psych/whathap/UBNRP/Dyslexia/neuro.html

John T. Chambers氏について 英語
http://www.ld.org/news/OWfall2001/OWfall2001_chambers.cfm

環シルビウス溝について 英語
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslp/E-top422.htm

グリア境界膜と脳神経細胞(図あり)
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/products/anatomy/kiso/chap2.pdf

グリア境界膜と脳神経細胞の移動についての説明がある。
http://www.pmdrinsho.jp/Meeting2002/getAbstract.php?num=2

脳室、脳神経細胞の移動について
http://www.yk.rim.or.jp/~nagoe/naiyo22.htm

ニューロンの誕生、移動について
http://www.brain.riken.go.jp/bsi-news/bsinews21/no21/special.html

・・・ この翻訳は、インターナショナル ディスレクシア 協会の許可に基づき作成されています。



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