面白いバスの運転手さんたち
バンク-バーは、カナダの中でも特にバスと電車網が発達している地域で、車なしで生活している人もけっこういるようです。面白いのがバスの運転手さんたち。
1.天気が良いと、口笛を吹いたり、歌をうたいながら運転する。
2.乗ってきたお客さんと世間話が始まり、停車場でそのお客さんを下ろしても、しばらく話をしを続けていた。
3.運転しながらずいぶんと長いこと大声で何かしゃべっているので、携帯電話で業務連絡をしているのかと思ったら、入り口付近に座っていたおばあさんと話をしていた。
4.運転しながら、携帯電話で、自分が加入しているカードローン会社の人に、支払日の確認をしていた。
5.バスターミナルで出発を待つ間、運転席の窓を開けて、隣のバスの運転手さんとバス中に響き渡る大声でジョークを飛ばしあっていた。
6.バスの切符をどうやって機械に入れたらわからなかったら、親切に教えてくれた。うまくできたら、「大変によくできました」とほめてくれた。
7.年配者や、つえをついている人が乗り込んだり、下りようとすると、バスの車体を下へ下げてくれる。(スイッチ操作で20センチぐらいバスの前方が沈み込む)
8.バスのスケジュール表によると、家の近くの停留所に来るバスは、1時間に6本となっている。でも、いつも2本ぐらいしかこない。4本分のバスの運転手さんたちは、いったいどこにいるのだろう?
9.後方のドアから降りるお客さんに必ず「ありがとう」と声をかける運転手さんがいる。
お客さんも、普段から「ありがとう」と前方の運転手さんに声をかけながら降りる人が多い。(私も声をかけるようにしているが、距離が遠いので、「叫んでいる」に近い。)
10.林の中をバスが走っていたら、前方の道端で2歳から4歳ぐらいの小さな子どもたちが、バスに向かって手がちぎれそうに一生懸命に手を振っていた。
それを見た運転手さんは、バスを最徐行させた。そして、巨体をゆっさゆっさゆらしてリズムをとりながら、笑顔でバスのクラクションをプップ、プップ、プップと鳴らしながら、子どもたちの前をゆっくり運転していった。
子どもたちは、うっとりしながら、真っ赤なほっぺたを両手で押さえて、バスの運転手さんと、大きなバスを見ていた。
しばらく子どもたちの前でパレードすると、バスは、子どもたちにバイバ~イされながら、スピードをあげて、また林の中を走り始めた。
そんな運転手さんを見ながら、15才の長女が、
「自分の仕事をきちんとやっていれば、それでいいんだよね」
とつぶやいた。
どの時間帯に乗っても、お客さんが数えるほどしかいなくて、すきすきのバスだからなのだろうけど、みんなが、「その人らしく」自分を表現しながら生きているのがとても新鮮。
11. 12月。バス停でバスを待っていたら、サンタクロースがバスを運転してきた。運転席の周りには、クリスマスプレゼ
ントの箱が満載。
「乗りたい!」と思ったけれど、別の方向へのバスだったし、時はすでに夜。今でも乗らなかったことが悔やまれるサンタさんのバスでした。